2016年7月25日月曜日

Parrot developer's information(その2)~開発環境のセットアップ

はじめに、開発環境として、Linux環境を用意する必要があります。適当なノート型パソコンにLinuxをインストールしてしまうと、元のWindows環境に戻すのは一苦労かと思います。下手をすれば元に戻らなくなる可能性も十分に考えられます

こういうときは、Windows環境に仮想マシンを作って、そこにLinuxをインストールする手段があるかと思います。いくつかのブログ記事をチェックしてみると、Ubuntu 14.04やそれ以降の新しいバージョンとは、ARDrone SDK2が相性問題を起こしてエラーになるようです。そこで、Ubuntu 12.04をセットアップしようかと思います。筆者の手元の環境でも14.04はエラーが出て苦戦しました。

仮想マシンは、“VMware”を使って構築することにします。無料版のVMware workstation playerであっても、基本的なことは可能です。公式ウェブサイトから、ダウンロードのページに飛んで、当該プログラムをダウンロードします。そして、パソコンにインストールします。

VMwareを起動して実際にUbuntuをインストールするときは、OSのイメージファイル(拡張子:*.iso)が必要になります。ちなみに、Ubuntu 14.04の公式サイトからダウンロードすると、回線が細くてダウンロードに時間がかかりすぎるかと思います。こういうときは、国内のミラーサーバーからダウンロードすればよいかと思います。筆者はJAISTのミラーサーバーからダウンロードを試みました。

普通であれば、このダウンロードファイルをそのまま使うかと思います。しかし、ダウンロード途中に、またはサーバにある間に、データが改変される可能性があるかと思います。筆者は別のミラーサーバーからダウンロードしたのですが、ファイルが壊れていて実行できませんでした。

それでは、ダウンロードしたファイルが壊れているか、正しいファイルであるかをどのように確認すればよいかという話題です。筆者は単純にMD5ハッシュを比較しました。ハッシュとは、あるデータを関数に与えると、一方向にユニークな文字列に変換する関数です。別のデータをいれたにも関わらず、同じ文字列が出てしまうことをコリジョン(衝突)とか言われ、MD5はコリジョン問題から利用が避けられつつあります。一方で、そのリスクは小さいので、計算時間なども考えると、実用的には便利なハッシュです。

フリーのソフトウェアにて各種ハッシュ値を計算することができるのですが、筆者はMicrosoftが公式にリリースしているMD5ハッシュ計算ソフトを使いました。ちなみに、MD5ハッシュを手軽に計算できる環境にしておけば、今後、何かと便利になるかと思います。ダウンロードしたプログラムを展開して、同じフォルダ内にダウンロードしたubuntu-12.04.5-desktop-amd64.isoを移動させます。そして、コマンドプロンプトを開いて、“cd”を使ってそのフォルダに移動します。


準備が整ったら、fciv.exeに、チェックしたいファイル名を引数に与えると、MD5ハッシュ値が計算されます。ちなみに、Ubuntu 12.04の各版のハッシュ値はこちらのリンクにあるとおりです。とりわけ、筆者がチェックしたファイルは、「48b4edf237c489eebbfef208c2650d11 *ubuntu-12.04.5-desktop-amd64.iso」であり、公開されているハッシュ値と計算したハッシュ値が同じであるため、このISOファイルを使うことができることを確認しました。


VMwareに戻って、“新規仮想マシンの作成”から、新しくARDroneの開発環境のベースとなるUbuntuを構築できます。